本当のことを言わなくなった。

自分の話なんて誰も興味がないことは幼い頃から日々の食卓で言葉なく教育されていて、わたしの腹のなかは堕胎した言葉の墓場だ。

ただ、興味のない話は受け入れなきゃ怒られる教育も同時におこなわれていて、わたしはわたしを形作るために物を書きはじめた。

書くことが救いで武器で肉体よりも肉体だった。だから今でもすがりついていて、でも書けなくなって、だったら今のわたしって意味ないなって本気で思う。

自分の大切くらい自分で適切に守りたい。それができなくて平和に生きるなら死にたい。

誰に許されなくたってわたしがわたしのことを許すために。